国産タイヤの特性
自動車の国内ユーザーの多くは、国産タイヤの品質や信頼性を信じて志向する傾向にあります。
信頼性が高い国産タイヤ
世界最王手にまで巨大化したブリヂストンをはじめ、ヨコハマタイヤ、トーヨータイヤ、ダンロップなど世界的にも有力なタイヤメーカーが名を連ねているため、国産タイヤの総合的な信頼性というのは極めて高いものがあります。もはやどのメーカーのタイヤを利用しても品質にそれほど大きな差が感じられないほど、高い水準で拮抗しています。
国産タイヤは独立した要素に特化しやすい
海外メーカーと日本国内のタイヤメーカーを比較したときに指摘されるのが、ミシュランやグッドイヤーです。両者ともタイヤの性能に対する総合力が極めて高いといえ、それに対して国内メーカーはタイヤ性能の独立した要素に特化しやすいということです。
例えば、ヨコハマタイヤはコーナリングなどの操舵性に強いタイヤづくりをしており、トーヨータイヤはグリップ力が高く、ドライ性能やウェット性能に高い力を示すなどです。
とはいえそれは海外メーカーとの比較相対なので、国内メーカーの総合力が低いということではなく、高い水準にあることは間違いありません。
各社が力を入れている「エコタイヤ」
そして、各社ともにここ数年力をいれているのがエコタイヤ(低燃費タイヤ)です。
横浜タイヤのブルーアース、トーヨータイヤのナノエナジー、ブリヂストンのエコピアなど新テクノロジーを駆使して、グリップ性能やウェット性能を維持したまま転がり抵抗を少なくして低燃費性を実現しようとしています。各社独自の取り組みやタイヤをつくる材料の配分、ナノレベルでのコントロールなど最新テクノロジーがうなります。
今後はハイブリッドカーの普及、さらに燃費が有利とされるクリーンディーゼルカーが出回ることが予想されます。人々のクルマに対する経済志向、環境志向がさらに洗練されてきて燃料と双璧をなす自動車の消耗品であるタイヤに対する意識も高まってくることが予想されます。
国内タイヤメーカーもそれに合わせてさらに低燃費、低摩耗性を追求したタイヤを作っていくことは間違いないでしょう。